映画

「ローレライ」と「ロング・エンゲージメント」

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【マクノスケ】
金曜は日中はまずまずの体調だったのですが、
夜お風呂から上がったら急に痛みが激しくなって、
2時間くらいうんうん唸っておりました。
いったい何でこんなになっちゃうんでしょう?
この1週間病院と違って動くようになったのがいけなかったのか?
本当によくわかりません。

今日は小田原まで「ローレライ」と
「ロング・エンゲージメント」を観に行ってきました。
上映時間の関係で1時と6時の回を観たんですが、
間に休憩を入れた事が、かえって腰には良かったみたいです。
「ローレライ」は「ガメラ」の特技監督樋口真嗣の初監督作品ということで
SFアクション好きとしては、それなりに楽しみにしていたんですが、
悪くはないけど今ひとつと言った印象。
私としてはヒロインのパウラの能力が発揮されるシーンを期待していたんですが、
そう言ったおたくが喜びそうなシーンは全くなかったのが残念。

監督としては一般ウケする「戦争映画」として作ったのかもしれないけれど、
せっかくのネタが生きていないような気がしました。
それと彼女が乗組員と打ち解けて行く様子が
もっと挿入されていた方良かったんじゃないかなあ。
それとも思い切って妻夫木くんを主人公にして、もっと特効の立場とか
パウラとの交流を描いた方がおもしろいものになったんじゃないかと思います。
音楽は(佐藤直紀さん)は、鳴らし過ぎだったかな。
もっと違う人が担当していたら映画の印象も変わっていたのかもしれません。


【マクタロウ】
平成ガメラシリーズで私を興奮させてくれた樋口真嗣特技監督、初の本編監督作品。
どうしても「あの」樋口監督が、どのような映像を見せてくれるのかと
期待してしまうが人情というもの。
さて、その映像がどうだったかと言うと・・・。

まずは特撮シーンについてだが、どうしてあんなに質感も
重量感もない映像になってしまうのだろう。
動きも、海上を滑るように進む「伊-507」にはがっかりしたし、
アメリカ駆逐艦との戦いも、燃えるようなカットはない。
離陸前のB-29を正面から捉えたカットは良い感じだったが、
これだけでは「まだまだ日本のCGは使い物にならないのでは」
と言いたくなる(水中のシーンは暗いこともあり、あまり気にならないのだが)。

ストーリーは、事前に「超能力少女」が絡むことを知っていたので、
驚くこともなく観られた。登場人物のセリフやテーマは、
重いことを語っているのに、その「重さ」が伝わってこないのは
役者のせいだけでもないだろう。
やはり演出が重要であり、本作のような密室劇は樋口監督には
早すぎたのではなかろうか。
「俺たち大人が勝手に始めた戦争で、これ以上お前達子供を犠牲に出来ない」
という艦長(役所)の言葉で、「伊-507」から切り離される「N式潜行艇」の姿が、
へその尾を付けた赤ん坊のように見え、象徴的だった。
この作品中最も良かったシーンかもしれない。

ローレライ(2005)
メディア 映画
上映時間 128分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東宝)
初公開年月 2005/03/05
ジャンル ドラマ/アクション/戦争
祖国を守るため、彼女を守るしかなかった…
監督:樋口真嗣
出演:役所広司 絹見真一
妻夫木聡 折笠征人
柳葉敏郎 木崎茂房
香椎由宇 パウラ・アツコ・エブナー
石黒賢 高須成美
粟根まこと 船田家光
塚本耕司 鍋坂定夫
井上肇 西島昭司
近藤公園 唐木義高
KREVA 小松機関員
國村隼 時岡纏
佐藤隆太 清永喜久雄
ピエール瀧 田口徳太郎
小野武彦 岩村七五郎
ゴードン・ウェルズ エリック大尉(退役後)
コルター・アリソン エリック大尉
タイロン・パワー・Jr フレッド・ジェイコブス艦長
阿川佐和子 西宮桂子
橋爪功 西宮貞元
野口雅弘 稲垣定国
大河内浩 江藤浩輔
佐藤佐吉 高部佐吉
忍成修吾 土谷侑
江畑浩規 中村政之助
平賀雅臣 森本広大
鶴見辰吾 大湊三吉
伊武雅刀 楢崎英太郎
上川隆也 作家
堤真一 浅倉良橘




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【マクノスケ】
「ロング・エンゲージメント」は「アメリ」のジャン=ピエール・ジェネ監督が
「アメリ」(未見!)で主役を演じたオドレイ・トトゥを主人公に
第1次世界大戦のフランスを舞台に描くミステリー仕立ての大純愛映画。

とにかく最初から最後までジェネ監督の映像表現に
うっとりしっぱなしの133分でした。
衣装、ヘアスタイル、小道具、構図、セット、アングルと
細部までこだわり抜いた画面作りには脱帽と言った感じです。
それにあの色彩感覚と画面処理のセンスは、
やっぱり他の追随を許さないですよねえ。
オドレイ・トトゥの眉毛は怖かったけど(笑)、
願掛け不思議少女振りが大変楽しく、映画全体に描かれるブラックな笑いと
小粋なセリフ、エロティックな描写の配分が絶妙!!

でも…話が謎解き形式になっていて、話が前後する上に登場人物が
多いので、最初から人の名前と顔をしっかり覚えながら見ていかないと、
途中、誰が何をしたのか頭の中でこんがらがっちゃって
「はてな」状態になってしまうのが難と言えば難。
だけど、まあ大筋にはなんとか着いて行けたので
最後まで楽しむことが出来ました。
いやあ~だけど、時間も時間なんでしょうけれど、
観客が私たちを含め4人(もう2人はカップル)だったのには寂しいものを感じました。
もっとヒットしてもいい映画だと思うんですけれど…。


【マクタロウ】
「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」と、独自な映像が
素晴らしいジャン=ピエール・ジュネ監督の新作。
物語の背景に第一次大戦があり、予告で塹壕戦の映像も
見えたので、そのあたりも楽しみな作品だった。

冒頭から板に釘付けされた腕が映し出されて驚くが、
カメラがパンダウンしていくと、その腕は破壊された
キリスト像のものだということがわかる。
「エイリアン4」でがっかり(ハリウッドは多くの作家をダメにするね)、
「アメリ」は観ていなかったので、このカットで
ジュネ監督の健在ぶりがわかり嬉しくなった。

物語は戦死したと聞かされている恋人、マレクの無事を信じて
生存者を探しだし、証言を聞き出していくマチルドを追って進む。
この、調査(戦後)と証言(戦中)の映像の対比が素晴らしい。
戦後の映像はセピア調でややコミカル。
マチルドの伯父(常連ドミニク・ピノン!!)とその妻、
郵便屋さんなど、さりげないセリフや仕草で笑わせてくれた。
度々マチルドは「○○だったらマレクは生きている」と願掛けをするのだが、
その結果がいつも微妙(かなったような、そうでないよう)な感じなのも面白い。
しかしその願掛けも、マレクの出征時にかなっていなかったことがわかり、
観客に不安を与えるうまい展開。一転して戦場は冷たく湿った映像、
凄まじい戦闘シーンが繰り広げられる。
下手な戦争映画より迫力があり、それだけでもこの作品を観る価値が
あったと感じた(更にミリタリーファンならば、1カットだけ写るルノーFTに
ささやかな喜びを感じるだろう)。

全体を通して、登場人物が多く名前を覚えられなくて
(ストーリーはわかるので、途中から覚えるのを放棄した)、
人物の相関図が描けなかったのは残念。
もう一度じっくり観たいものである(DVDは買いってことか)。

P.S
マチルドが訪ねていく市場のニンジン売り、
「おお、脇役なのに綺麗な人だな」とよくよく見たら
ジョディー・フォスターじゃあ~りませんか。
これもちょっと嬉しかったね。

ロング・エンゲージメント(2004)
UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES
A VERY LONG ENGAGEMENT
メディア 映画
上映時間 134分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2005/03/12
ジャンル ミステリー/ロマンス/戦争
映倫 R-15
“直感”を信じる。それは、“奇跡”に耳をすますこと。
戦死と知らされた彼は、必ず生きている――
不思議な愛の直感が解き明かしていく奇跡のミステリー

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ マチルド
ギャスパー・ウリエル マネク
ジャン=ピエール・ベッケル エスペランザ
ドミニク・ベテンフェルド アンジュ・バシニャーノ
クロヴィス・コルニアック ブノワ・ノートルダム
マリオン・コティヤール ティナ・ロンバルディ
ジャン=ピエール・ダルッサン ゴルド伍長
ジュリー・ドパルデュー ヴェロニック・パッサヴァン
アンドレ・デュソリエ ピエール=マリー・ルヴィエール
ティッキー・オルガド ジャルマン・ピエール
ジェローム・キルシャー バストーシュ
ドニ・ラヴァン シ・スー(フランシス)
シャンタル・ヌーヴィル ベネディクト
ドミニク・ピノン シルヴァン
ジャン=ポール・ルーヴ 郵便配達人
ミシェル・ヴュイエルモーズ プチ・ルイ
ジョディ・フォスター エロディ・ゴルド
チェッキー・カリョ ファブリエール大尉
リュファス ベルトン
アルベール・デュポンテル セレスタン・プー



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  • 気鋭の人気ミステリ作家福井晴敏と、平成『ガメラ』で名を馳せた樋口真嗣監督が、強力タッグを組んで放つ壮大なスケールの潜水艦アクション巨編!! ということで、今回はいつになく激しくネタバレで行きます。 でも、これ読んでから観てもガッカリすることはないと思.

    2005.12.14 (Wed) 00:01 | ~Aufzeichnungen aus dem Reich~ 帝国見聞録
  • 構想4年、ついに映画公開しましたねー。いや~おもしろかったっす。<b>オタクがオタクっぽくない映画を作る。</b>Bumped

    2005.03.20 (Sun) 21:14 | 明けましておやすみなさい