映画「空母いぶき」

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近所のシネコンで映画「空母いぶき」を見てきました。
総理役の佐藤浩市さんの発言で何かと話題になっているんですけど、確かにトイレで話すシーンはあるんですが、病気やお腹が悪いと言った具体的な描写はないんですよね。確かに性格的には慎重でどちらかと言うと気が弱いタイプであるとは言えるんですが、日本が置かれている立場から、武力行使は出来るだけ避けたいと考える温厚派。むしろ某総理には好意的な印象を与えるように描かれてるように思いました。

前半の国籍不明の軍が日本の島の一部を占領して拘束された海上保安庁の隊員を救出するためにいぶきと護衛艦隊が派遣されて一戦交えるまでがハラハラ。相手が仕掛けて来るまで自衛としてしか武器を使えない自衛隊の苦悩がまじまじと描かれていて、ここは本当に「これだけやられててもダメなのか!」と泣けて来ちゃいました。
あってはならない日のために訓練に明け暮れて来た自衛官たちの姿や、いぶきを守るために自らを犠牲にしてでも闘おうとする心意気にまたまた涙。こういうのに弱いんですよねえ。私って。

で、この戦いに政府内の緊迫したやりとりとクリスマス直前で慌ただしいとあるコンビニの店長と店員、それにいぶきに取材のため乗り合わせたふたりの記者の話が交互に展開されるんですが、このコンビニと記者のパートが脚本の伊藤さんのおじさん愛炸裂で味が合って良いんだなあ。店長(中井貴一)と記者(小倉久寛)と何の関係もなかったふたりが、ある物でつながっていく脚本の巧さやらクリスマスの意義やらも考えさせられる内容になっているところが凄い!

またねえ。パイロットの市原隼人のシーンの演出も目のアップだけってのが、緊張感が途切れなくて良い演出だったなあ。いぶきもほとんどが戦闘指揮所内だけの描写なんですけど、緊迫状態が途切れないのは、西島さんと佐々木さんの対立した空気がこちらにも伝わって来てたからなのかなあ。

高嶋兄と言い、現在朝ドラで活躍中の戸次さんと言い、声良すぎな玉木さんと言い、熱血自衛官をビシッと演じてるんですが、中でも一番美味しかったのが、護衛艦「いそかぜ」艦長浮船武彦役の山内 圭哉(やまうち たかや)さん!「あさが来た!」の加野屋の大番頭さんがねえ。これまたウケる役をやってるところが良かったなあ。

まあ、邦画をあまり見ない私ですが、これはとにかく高揚感半端なかったです!「パトレイバー」「平成ガメラ」に続く伊藤和典さんの脚本にしびれましたー!良くを言えば、もうちょっと大きな映画館で見たかったなあ。

空母いぶき
劇場公開日 2019年5月24日
解説
「沈黙の艦隊」で知られるかわぐちかいじ原作のベストセラーコミック「空母いぶき」を、西島秀俊と佐々木蔵之介の共演で実写映画化。国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの立場で国民の命と平和を守るため奔走する者たちの姿を描く。世界が再び「空母の時代」に突入した20XX年。日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する事態が発生。未曾有の緊張感に包まれる中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした護衛艦群を現場に派遣するが……。西島が、航空自衛隊のパイロットとしての実績を買われていぶき艦長に抜擢された秋津竜太、佐々木が、海上自衛隊の生え抜きながら副長に甘んじる新波歳也を演じる。監督は「沈まぬ太陽」「ホワイトアウト」などの大作を手がけてきた若松節朗。脚本は「機動警察パトレイバー」の伊藤和典と「亡国のイージス」の長谷川康夫。「ローレライ」「亡国のイージス」などで知られる作家の福井晴敏が企画に携わっている。

スタッフ
監督若松節朗
原作かわぐちかいじ
脚本伊藤和典 長谷川康夫
企画福井晴敏
キャスト
西島秀俊(秋津竜太)
佐々木蔵之介(新波歳也)
本田翼(本多裕子)
小倉久寛(田中俊一)
高嶋政宏(滝隆信)

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 キノフィルムズ
上映時間 134分
映倫区分 G



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