映画

ダ・ヴィンチ・コード

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 マクノスケ

私としては、題材が題材なだけに、自分のイメージの中にある
「名声の割に平凡な監督」というロン・ハワード象を打ち破るものを
望んでいたわけですが、やはり…いつものように、
あくまでもエンタテイメント重視なんですよねえ。
期待の謎解きは駆け足気味、肝心のキリスト教が歴史に及ぼした影響についても、
説明程度にしか触れないのがパンチ不足…。
その結果、全体的にそつなく無難なものになってしまっていて、
原作を読んだ時のような高揚感がなかったのが残念でした。

限られた時間に全部を詰め込む事が出来ないのは重々承知の上であえて書くと、
原作ではシラスの過去やソニエールが行っていた儀式などの裏に、
信仰や男女の性、女神信仰、女性の貶められた地位の問題が
見え隠れしているわけですが、映画では、映像がさらっと流れるだけなので、
到底そこからそれらの意味を汲み取るのは不可能なのでして、
原作のそういった部分に興味を抱いていた私としては、
いささか物足りなかったという印象です。
とは言え、テンプル騎士団や魔女狩りのシーンには萌えるものがあり
(単なる中世好き?)その部分を映像として見る事が出来た幸せを
監督には感謝したいと思いましたし、最期のラングドン教授のシーンは、
ジマー先生の音楽もあいまって、胸に込み上げてくるものがありました。

キャストについては、予想通り、ベタニーくんとマッケラン氏は◎(にじゅうまる)。
トム・ハンクスもなかなか頑張っていたとは思いますが、
なんだろう?色気がないって言うのかなあ。
花がないっていうのか…これまた無難な感じに終わっちゃてるところが、
更にこの映画を可もなく不可もないものにしちゃっているのかもしれませんね。

 マクタロウ

今年一番の話題作。それだけにカンヌでの評判やバチカンの抗議など、作品のネタも含め原作で描かれている部分などの情報が(中途半端に)
入ってきてしまい、素で映画と向き合うことが出来なかった。
もちろん原作は読んでいません。

結論から言うと、作品の出来としては「可もなく不可もなし」です。
観終わった時の印象は「普通のトレジャー・ハンター物」としか残らなかった。
これは監督がロン・ハワードだと知った時から予想していたことなので
「ああ、やっぱり」といったところ。
キリストが子孫を残し、更にそのことを隠すために教会が陰謀を
張り巡らしていたなんてネタは、彼らにとっては由々しき問題で、
文句も言いたくなるのだろうが、少なくとも映画では
その部分に説得力があったとは言い難い。
せっかく衝撃的なネタを使って作品を作っているのに、
キモであるはずの「謎解き」と、ネタの説得力を描き切れていないのでは、
面白さは半減どころか皆無に近い。
このような作品は、いかに知的好奇心を刺激し「見てきたような嘘」を
うまくつけるかにかかっているし、その嘘を「ほほ~、それは面白い」と
楽しむことが喜びになると思うのだが。
私の好きなテーマを題材にしていただけに、残念だ。

ダ・ヴィンチ・コード(2006)
THE DA VINCI CODE
メディア 映画
上映時間 149分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(SPE)
初公開年月 2006/05/20
ジャンル ミステリー/サスペンス
ダ・ヴィンチは、
その微笑みに、何を仕組んだのか。

監督:ロン・ハワード
製作:ブライアン・グレイザー ジョン・キャリー
製作総指揮:トッド・ハロウェル ダン・ブラウン
原作:ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(角川書店)
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
プロダクションデザイン:アラン・キャメロン
衣装デザイン:ダニエル・オーランディ
編集:ダニエル・P・ハンリー マイク・ヒル
キャスティング:ジャネット・ハーシェンソン ジェーン・ジェンキンス
音楽:ハンス・ジマー

出演:トム・ハンクス ロバート・ラングドン
オドレイ・トトゥ ソフィー・ヌヴー
イアン・マッケラン リー・ティービング
アルフレッド・モリナ アリンガローサ司教
ジャン・レノ ベズ・ファーシュ
ポール・ベタニー シラス
ユルゲン・プロフノウ ヴェルネ
エチエンヌ・シコ コレ警部補
ジャン=ピエール・マリエール ジャック・ソニエール
セス・ガベル
サム・マンキューゾ


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