スティーヴン・キング「シャイニング」読了
2015/09/18
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8月の末から読み始めた「シャイニング」
おとといの晩(エアコンを背中に敷く前!)に読み終わりました。
いや~キューブリックの映画との相違点はやっぱり超常現象を
信じてやまないキングと幽霊なんて存在しないと思っている
キューブリックのこの作品に対する視点の違いでしょうかねえ。
キューブリックの良いところはジャックの狂気に焦点を絞ったこと。
閉ざされたホテルで家族を襲うさまがまことに怖いわけなんですけど…
キングは同じストーリーで、まったく違うジャック象を描いているんですよね。
狂うには狂ったが、それはホテルに巣食う思念(霊的存在)が彼の弱った心を
利用しそうさせたのであり、本当の彼は家族を愛していた…と。
息子のダニーの超能力=かがやき(シャイニング)が
これまた、この作品の大きな鍵になっているところもミソ。
彼は自分の力の操り方もわからず状況も呑み込めないにも関わらず、
悪霊に取り込まれまいと必死に抵抗を試みるんですね。
その健気さったら、アル中で暴力を振るうジャックに気に入られようと
顔色を伺う過去と相まって涙を誘うんですよ。
そして今更のように、だからタイトルが「シャイニング」なんだと気づく私。(笑)
で、もって…
読んでる途中から、なんか既視感みたいなものを感じ初めまして…
いやね。私の悪い癖なんですけど…
これって「スター・ウォーズジェダイの帰還」なんじゃ?ってね。
僅かに残った善の心を持ちながらも、邪悪な存在となった父を
開放すべく超能力(フォース)を持った息子が戦うってシチュエーション!!
あ~こういうのやっぱり燃えるわ~。
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