15 2016

スティーヴン・キング「ドラゴンの眼」読了

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ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年)
ドラゴンの心を持つ勇敢な王子、ピーター。
魔法の水晶を持つ邪悪な魔術師、フラッグ。
正義と勇気をかけた闘いが、いまはじまる!
スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー!
闇の中に隠された真実。すべてはドラゴンが知っている。 (アマゾンより引用)


キングが娘さんに書いた児童書ということになってますけど…
最初から王と后の夜の描写などあって(笑)…
とても12歳を対象にしているとは思えない書き出し。
それに貴族達の酒に溺れる描写とか…地下の闇の世界の汚さとか…
健全なお子様には多少不向きなキングの悪趣味な文体がファン心をくすぐります。

魔術師フラッグの陰謀で気高く王の気質を持ち備えたピーターが塔のてっぺんの
牢にに閉じ込められ、代わりに、気弱で忍耐のない弟のトマスが
フラッグに利用されて王についたことから王国はフラッグの思惑通り荒れ果ててしまいます。
如何にピーターが塔を脱出して王位を取り戻し王国の平和を取り戻せるのか…
がみどころなんですが、ストーリーもさることながら、
容姿端麗、頭脳明晰な兄との違いに悩むダメダメな弟トマスの葛藤の描写が巧みで、
彼の弱さに自分を見るような気になって大いに同情してしまいました。
「ドラゴンの眼」から見える飾りっ気無しの現実の大人の世界を見て幻滅したトマスが
身も心もボロボロになって、最後、どうなるのかと心配しましたが、
心憎い演出で…これは「ダークタワー」につながってるのねーと興奮してしまいました。
( ウィキを読むと「ダークタワー」にはトマスとデニスは登場してないのね? )
トマスが亡き王に似ているというのも複線だったわけなんですねえ。

それにしても最初のタイトルの「ナプキン」。納得です。
娘と同じ名前のナオミ、「タリスマン」の作者ピーター・ストラウブの息子の名前のベン。
このふたりのコンビの活躍のさせ方も思い入れたっぷりで、
そこからもキングの娘に対する愛情を感じました。
あとは疑問を投げかけて子供に答を任せるという文体も好きです。
こんな素敵な小説に自分を登場させてくれるなんて
素敵なお父さんがいたら、本当に幸せでしょうねえ。
今回もドワーフとかトロールとかセリフの中に出て来ますけど、
やっぱり「指輪物語」オマージュなんでしょうかねえ。

[ダークタワー関連の本]
呪われた町 Salem's Lot (1975年) ← 読了
ザ・スタンド The Stand (1978年) ← 読了
ダーク・タワー 第一巻「ガンスリンガー」 The Gunslinger (1982年) ← 読了
タリスマン The Talisman (1984年) ← 読了
IT-イット- It (1986年) ← 読了
ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第二巻「運命の三人」 The Drawing of the Three (1987年)
ダーク・タワー 第三巻「荒地」 The Waste Lands (1991年)
不眠症 Insomnia (1994年)
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)
デスペレーション Desperation (1996年)
レギュレイターズ The Regulators (1996年)
ダーク・タワー 第四巻「魔道師と水晶球」 Wizard & Glass (1997年)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)
エルーリアの修道女 - The Little Sisters of Eluria (1999) 『第四解剖室』に収録
ブラックハウス Black House (2001年)
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (2002年)『幸福の25セント硬貨』に収録
ダーク・タワー 第五巻「カーラの狼」 The Wolves of the Calla (2003年)
ダーク・タワー 第六巻「スザンナの歌」 Song of Susannah (2004年)
ダーク・タワー 第七巻「暗黒の塔」 The Dark Tower (2004年)


 今日の調子

調子はまずまずです。
昨日見た「ブラック・スキャンダル」と
海外ドラマ「ストレイン」シーズン1第3話の感想を書きました。

 今日の更新

  のほほん本舗   今朝の空、マクタロウのお弁当、スター・ウォーズ日めくりの画像を追加
  日刊のほほん本舗   今朝の空、お弁当、スター・ウォーズ日めくりのまとめブログ
  デルトロの部屋    ストレインシーズン1 第3話「不吉な予兆」

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スティーヴン・キング    

2 Comments

soy  

マクノスケさん こんにちは。
たくさん本を読んでいらっしゃいますよね
わたしは病院の待合で本を読んでいることが多いのですが
単行本以外は本が重たく、膝に乗せると近眼で見えないのと首が痛くなって
膝にカバンなどを置いて、その上に本を置いて読んでいます
マクノスケさんは重たい本をどのようにして読まれていますか?

2016/02/16 (Tue) 07:41 | EDIT | REPLY |   

マク→soyさん  

soyさんへ

soyさんどうも!!
私は集中しないと本が読めない質の上、本を持っていくとカバンが
重くなるので、本は持ち歩いていなくて、もっぱら家で読んでいます。
読む場所は居間のソファかベッドで、座るか横になって老眼鏡を掛けてます。
座ってるときは、膝の上に置いて、横になるときは左のページを読むときは
左側に本を置いて、右ページを読むときは右側に本を置いて読んでます。

この本は単行本で重かったので…
ほとんど座って膝の上に置いて老眼鏡を掛けて読みました。

2016/02/16 (Tue) 09:11 | EDIT | REPLY |   

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