映画

スカイキャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー

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【マクノスケ】
1939年。ニューヨークに突如飛来した巨大ロボット群。迎え撃つのは空軍のエースパイロット・スカイキャプテン。ドイツの科学者トーテンコフの陰謀「明日の世界計画」の謎を追って彼と新聞記者のポリーは世界を駆けめぐることになる!!

以前こちらにも書きましたが、予告を見て以来、冒頭に登場するロボット群(1941年にマックス&デイブ・フラッシャー兄弟が製作した「スーパーマン」の第2話に登場するメカニカル・モンスターが元ネタ!)にわくわくしていたのですが、その割にさわりだけで終わっちゃってるのが残念でしたねえ。私としてはもっとスカイキャプテンの単葉機がロボットをガンガン倒して行くところも見たかったのですが…。

舞台や設定も30~40年代の空想科学映画におもいっきりオマージュされているんですが、空軍のパイロットとは言っても秘密組織みたいだし、謎を追って世界を駆けめぐる辺りや美女とのベッドシーン(違うか?)、かつての恋のお相手登場(そういうことだったのか!)など、私としてはこれってジュード・ロウ版「007」と読んでもいいんじゃないかと思うんですよね。それを言うと天才技師のデックスはQだし、ラストの海上のシーンもそれでしたね~。

で、この映画「メカニカル・モンスター」ばかりじゃなくって、いろんな映画へのオマージュ満載!丸太の橋やジャングルを象に乗って進むシーンなぞ「インディ2か?」と思ってしまったんですが、これまた元ネタは「キングコング」のようでして…昔の映画を知らない私をお許し下さい。(*^_^*)

他にもバルガス博士の研究室のドアに「1138」と書かれていたり、チベットの寺院の描写が「ロード・オブ・リング」の裂け谷を思わせたり、最後のロケットの中のシーンが谷底のように深いところに細い橋が1本かかっていたり(「帝国の逆襲」風?)「むむ~」と思っていたらケンラン監督の生涯の映画ベスト10が、駅馬車(1939)、アラビアのロレンス(1962)、地平線(1937)、「ロード・オブ・リング:王の帰還」(2003)、ジョーズ(1975)、明日に向って撃て(1969)、オズの魔法使い(1939)、スターウォーズ(1977)、レイダース/失われたアーク(1981)…なんだそうで、なるほど納得しましたって感じです(笑)。
ちなみにこれとは別格で「キングコング」が生涯の映画ベスト1とか。まさにおたく道極めけりとはこのことですね~。


【マクタロウ】
この作品は往年の冒険映画へのオマージュの固まりのようであった。
ニューヨークに現れるロボットの軍団はフライシャーのスーパーマン(ラピュタにあらず)、敵の羽ばたき航空機がスカイキャプテンの基地を攻撃するシーンでは「トラ!トラ!トラ!」を思い出し、摩天楼での空中戦は「スター・ウォーズ」のトレンチを彷彿とさせる。
数々の秘密兵器搭載で、海中も進める戦闘機P-40は「007」のボンド・カー。
物語の後半は「キング・コング」「失われた世界」などの秘境物である。
では、この作品は「頂き物」ばかりで面白くないかと言うと、そうではない。
監督のケリー・コンランは過去の作品を自分の中に取り込んだ上で、自分のビジュアルとしてそれらを表現している。
先にオマージュと書いたように、そこには過去の作品に対する愛が感じられるのである。

人物以外はほとんどCGIで作り出したその画面は、もうやりたい放題。
巨大ロボット、羽ばたき航空機、空中母艦、空海両用機など、オモチャ箱をひっくり返したような映像は久し振りに観る「空想科学冒険物語」。初めて「スター・ウォーズ」を観た時のワクワク感に近い物を感じた。
しかし脚本は、絶妙な笑い(ラストのカメラ落ちには笑った)を散りばめ、気の利いたセリフも多いが、テンポはあまり良くなく中弛みもあり、残念に思う。
また、ラストに向かって見せ場が縮小していくのにもガッカリした。
主人公が「スカイキャプテン」なのだし、最後はスカイキャプテン&イギリス軍対ロボット軍団&羽ばたき機の大空中戦を見せて欲しかった(「ジェダイの帰還」のハン・ソロへのオマージュってことでもないと思うが)。

今年は計らずしも日米で同じようなアプローチの作品が公開された(日本の「CASSHERN」も、なかなかどうしてりっぱな作品だったと思う)。
このような作品を観ていると、デジタル技術の進歩はアニメーションと実写の境界線を曖昧なものとし、その自由度故に、より作者のセンスが問われているように思う。

■1939年、ニューヨーク、巨大ロボット襲撃。
応答せよ!スカイキャプテン!応答せよ!
[監][脚]ケリー・コンラン
[総]オーレリオ・デ・ラウレンティス
[製][出]ジュード・ロウ
[出]グウィネス・パルトロウ アンジェリーナ・ジョリー
[制作データ] 2004米/ギャガ=ヒューマックス
[上映時間] 107分



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