映画

隠し剣 鬼の爪

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【マクノスケ】
見る前は永瀬政敏と松たか子の身分を超えた愛が中心に描かれるのかと思っていましたが、主人公宗蔵の日常にふたりの恋愛模様、武士としての心構え、上司との上下関係、家族の絆、さけられない戦いなどが多彩に盛り込まれていて、随所に用意されたそれぞれの人間模様に泣かされました。
山田洋次監督の丁寧でさりげないタッチにいたく感激しました。
役者さんは主人公の2人はもちろん、高島礼子と小澤征悦が光っていました!特に高島の姉御は、これまでのイメージとは違う自然な演技で大いに感動させて貰いました。
音楽は冨田勲!
山田洋二監督とは「学校」からコンビを組んでいたんですね。(パンフで読みました)
「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」などで知っているいつもの壮大なシンフォニーからなるエンディングも堪能させて頂きました!
星★★★★は上げたいですね!


【マクタロウ】
冒頭、江戸に発つ狭間(小澤征悦)を見送る片桐(永瀬正敏)達。
やや引きでとらえた狭間の妻(高島礼子)の背筋がピンと伸びた姿に、漠然と「この映画はいいぞ」と感じた。

片桐は、幕末の侍という「組織」の中で生きていくのにはあまりに正直すぎる、頑固で一途、曲がったことが嫌いという性格。まあ、これぞ本当の「ラスト・サムライ」と言ったところだろう。
その片桐と女中きえ(松たか子)の想い、「恋愛」というと何か違う感じがする、もっと素朴な「この人と一緒に居たい」という気持ちが、とても心地よい(松たか子がかわいいんだよな)。素直に登場人物を応援したくなる、そんな作品である。

きえを含めた片桐家の団らんシーンは、質素ながらも暖かな家庭であることをわからせてくれる。それ故、きえが嫁ぎ母も亡くした後の片桐家の描写は寂しさが際だつ。
田中邦衛が登場する法事の場面、片桐の勤めである砲術訓練のシーンなど、適度な笑いを交えつつ(このあたりは、さすが「寅さんシリーズ」の山田洋次監督)、物語は狭間の謀反発覚、片桐と狭間の決闘へと流れていく。
片桐と狭間の決闘シーンはピリピリとした緊張感がありドキドキしたが、決闘に臨む片桐が剣の師匠、戸田(田中泯)のもとを訪れ、「勝つための剣」を教わるシーンでも凛とした緊迫感があった。
このような緩急をみごとに使い分けた演出、各登場人物の描き方、音楽(富田勲)も素晴らしい。
久しぶりに日本人で良かったと思える作品だった。

実は「たそがれ清兵衛」は見逃していまして、非常に悔やんでいるところ。近いうちに借りてこよう。

■人のさだめは変えられますか。
[監][脚]山田洋次
[原]藤沢周平
[総]迫本淳一
[脚]朝間義隆
[出]永瀬正敏 松たか子 吉岡秀隆 小澤征悦 田畑智子 高島礼子 田中邦衛 倍賞千恵子 田中泯 緒形拳
[制作データ] 2004松竹
[上映時間] 131分



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