映画

コラテラル

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【マクノスケ】
まずまずのトムくんファンの私。
予告を見た感じでは、いまひとつで、あまり期待していなかったところ、これが嬉しい勘違い!!上等なサスペンスをお望みなら、これ絶対お薦めです!!

まず第一に脚本がすばらしいことはもちろん、カメラアングルがかなり凝っている上、切れのの良い場面展開も小気味いいマイケル・マン監督の手腕に脱帽!!
キャスティングもまた絶妙なんです。トムくんもかなり健闘していますが、もう一人の主役のジェイミー・フォックスが上手すぎです!
映画の中の人物とはいえあんな良い人見たことない!
またウィル・スミスの奥さんがヒロイン役で登場しているんですが、これまた好印象。
(「マトリックス」のナイロビも彼女だったんですね~。帰ってきてネットで見て知りました。)音楽も以前から好みのジェームズ・ニュートン・ハワード(近作は「ヴィレッジ」)が元ロックアレンジャーの強みを生かしたスコアを披露してくれてノリノリでした。最初の方で監督の好み(?)か、「サティ」が流れてロスのおしゃれな感じを出しています。



【マクタロウ】
良い映画(好きな映画と言い換えた方が良いかな)は、最初の5分を観ればだいたいわかる。乗れるか、乗れないか、と言っても良いだろう。
「コラテラル」は、まさに最初の5分で「いける!!」と感じた。

物語はロサンゼルス空港に到着した謎の男(殺し屋ビンセント:トム・クルーズ)から始まる。
このトム・クルーズが、髪を銀髪に染め、無精ひげ、サングラスという出で立ち。私は初めてトム・クルーズをカッコイイと感じた。
次に映し出されるタクシー運転手(マックス:ジェイミー・フォックス)の仕事準備風景。車内を綺麗に拭き、日よけに挟む南の島の写真。
数組の客を運ぶシーンの中で、その写真は彼の心のオアシスだとわからせるあたりは、うまいの一言。後に重要な人物となる客、女性検事とのエピソードでは彼の人の良さが出ていて良い。これで観客が彼に感情移入できるわけである。
それと同時に、彼が夜のロスの街を知り尽くしたプロフェッショナルなタクシードライバーだということも、ここで提示される(目的地までの所要時間をキッチリ言える彼は、この夜ビンセントにとって最も必要なドライバーだった訳だ)。
そしてついに運命の乗客ビンセントの登場。ここでもビンセントが一度、別のタクシーに乗ろうとする辺りが憎い演出(ああ、あの時こいつを乗せなければ・・・)。
ビンセントもただの冷酷な殺し屋ではなく、自分なりの哲学(そう、殺し屋はインテリで、人生や世の中の仕組みなど、蘊蓄を語らなければ!!)を持ち、プロフェッショナルに仕事をしていく、そんな雰囲気がうまく出ている。
そう、この作品、他のマイケル・マン監督作品同様(「アリ」は未見だが)、プロフェッショナルな男達の物語なのである。
また、人物描写がうまいので、ちょっとした脇役にまで気持ちが乗れる。
マックスを犯人と思いこむ杓子定規なFBIと、彼の無実を信じるロス市警の刑事という図式は、ありがちなものだけど、素直に「刑事さん、がんばれよ」と言いたくなってしまう展開に持って行けていると思う。
しかもその刑事さんも、これからって時に・・・。

ストーリー上では、件の女性検事が「最後のターゲットだった」てところがご都合主義に感じたが、これは「物語」としてギリギリの線なので、あまり目くじら立てて言うほどのことではなかろう。
音楽も既製曲の使い方が良い。ただ不満だったのは(これは訳者の問題点になるが)1ヶ所、セリフも効果音もなく歌が流れるシーンがあるのだが、訳が出ない。これは作者が意図している演出なので、そこの歌詞は訳して欲しかった。

マイケル・マン監督。おそらく最近の監督さんの中で、最も「男(しかもプロフェッショナルな男達)」を描ける私好みの監督。次回作が楽しみである。

■その夜は、いつものように始まった・・・
監督・製作/マイケル・マン「ヒート」「インサイダー」
制作総指揮/フランク・ダラボン「グリーンマイル」
脚本/スチュアート・ビーティー
音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード「ヴィレッジ」
出演/トム・クルーズ ジェイミー・フォックス ジャダ・ピンケット・スミス マーク・ラファロ
2004米/UIP  120分



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