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スパイ・ゾルゲ

2003-06-14 (Sat) 23:00

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【マクノスケ】
第二次世界大戦中、日本でソ連のスパイとして諜報活動を行っていたリヒャルト・ドルゲを主人公に、 彼の思想に共感し情報を提供した朝日新聞の記者、尾崎秀実(ほつみ)の生き方が描かれて行くのですが、 どちらかというとゾルゲより尾崎に趣きが置かれた展開にいささか戸惑いを覚えました。
かと言って、あくまでも主人公はゾルゲなので、尾崎の描かれ方も中途半端。 これだったら、尾崎の目を通したゾルゲ像を描くか尾崎はあくまでも傍役として描き、 もっとゾルゲの内面的な葛藤を描いた方が見ている人の共感を誘ったと思うのですが…。
音楽を池辺晋一朗が担当していますが、大半が既製曲だったのは残念でした。 なんでも監督の趣味が反映された選曲とのことですが、それでももう少し映画にあった曲を描いて欲しかったです。 しかし各国の軍艦が写る時に、それぞれの国の国歌や軍艦マーチが流れちゃうっていうのは、 あまりにも「まんま」で、どうにかならなかったのかと思いましたが…。

【マクタロウ】
篠田監督、この作品で引退だそうで、それ故に力作であると思います。 しかしまた、それ故か 欲張りすぎた感があります。 私の解釈としては、ゾルゲを狂言回しにして、日華事変、226事件、 太平洋戦争突入という 昭和史を描きたかったのではなかったのかと感じたわけですが、 どうもバランスがよくありません。 どちらかと言うと、昭和史を描く方に重心が寄りすぎているように思います (1シーンだけ登場 する東条英機(竹中直人!!)など、まるっきり必要ないので、 単に「昭和史オールスター映画」を 撮りたかっただけかいな?などと勘ぐってしまったよ)。
もっと(タイトル通り)ゾルゲを中心に描くか、本木演じる尾崎から見たゾルゲを描いた方が 作品に入り込めたように思います。
物語の最後、歴史通りゾルゲは逮捕され、絞首刑となるわけです。
その映像とソ連崩壊時のレーニン像がワイヤーで(首を)吊られ、 台座から下ろされる映像が カットバックで入り「命を懸けて情報を送っていた祖国(と、その思想)の現状」を見せつけ、 歴史(国家)に翻弄されたスパイの悲しさを感じさせて、良い落とし方でした。
と思ったのもつかの間、「ベルリンの壁崩壊」のニュースを観る花子(ゾルゲの彼女)。 そして、その セリフ「今やっと、あなたが目指していたものがわかりました」(大意)。 エンディングは「イマジン」 。
(歌無しだけど、詩の内容が字幕で出る)。
ええ~!!そうなの?そんなに凄い人物だったの?正直、私は映画からそれを読みとれませんでした (不勉強故、ゾルゲに関する書籍等は読んでいません。あくまで映画の感想ですので、あしからず)。
画的なことを言いますと、どうしてあんなに「CG」が「いかにもCGでございます」って 色、動き なんだろう?
センスが無いのか、技術が無いのか。はたまた両方無いのか?

正義がその男を怪物にした
監督・篠田正浩「梟の城」「瀬戸内少年野球団」「少年時代」「写楽」
音楽・池辺晋一朗「影武者」「夢」「未来少年コナン」、N響アワー司会
出演・イアン・グレン(トゥームレイダー)/本木雅弘/椎名桔平/ 上川降也/永澤俊矢/葉月里緒菜/小雪/夏川結衣/榎木孝明
ストーリー・第二次世界大戦中、日本に潜入しスパイ活動を行っていたソ連のスパイ、ゾルゲ。 彼に協力するジャーナリスト尾崎秀実。彼らの真意はどこにあったのか?篠田監督が引退をかけて挑んだ意欲作!



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最終更新日 : -0001-11-30

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