映画

ハンテッド

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【マクノスケ】
劇場は「マトリックス」の先行でかなりのにぎわいでしたが、 「ハンテッド」は空き空き…。
しかしながら観客の少なさとは反比例して映画は最高の出来でしたっ!!
「二つの塔」がなかったら今年見た映画の中ではピカイチでしょう!
星取り表があったら、まさに星5つあげたいくらいです。
殺戮マシンと化した特殊工作員のデル・トロを彼の元教官だったトミー・リーが追い詰めて行くのですが、 とにかくふたりのナイフを使った気迫迫るアクションが凄いっ。
デル・トロはまだ少しは若いので納得なんですが、 トミー・リーのあの身体を張ったアクションには本当に圧倒されました。 「追跡者」や「ダブル・ジョパディー」なんて霞んで見えちゃうほど。 デル・トロもただのサイコ野郎とは違った独特の悲哀があるところがまたいいです。
それだからラスト…泣かずにはいられません。
上映1時間半…手に汗握って、ほんまもんのアクション見せてもらって、 ラストにホロリ…やれば出来るんですね!フリードキンッ!! こういう映画、もっと作って下さい。
今のハリウッドにあってこういう映画は本当に貴重です。 あ~、いいもん見せてもらいましたぁ。


【マクタロウ】
久しぶりに観る「男」の映画であった。そして(心身両方の)「痛み」を感じられる映画も久しぶり であった。
実戦経験こそ無いものの、父から受け継いだサバイバルと殺人の知識を若者にたたき込む教官L.T(トミー・リー・ジョーンズ)。 その教官に暗殺者として教育され、任務のトラウマにより常軌を逸してしまった男ハラム(ベニチオ・デルトロ)。 教官と生徒の関係は父と子に重なる。生徒(息子)は教師(父)の教えを受け継いだが、過酷な任務は彼を狂わせた。
冒頭、引退して自然監察官になり、罠にかかった狼を助け、仕掛けた男をぶちのめす L.T。スコープ付ライフルで狩りをする男達を、自然に対する冒涜だとして惨殺するハラム。 ここで二人が「似て非なる者」であることが描かれる。
「心と体を切り離せば簡単に人は殺せる。心を取り戻すことが難しいのだ」とは、本 編中のセリフ。
心を取り戻せなくなった彼は、自分のルールでしか動かない。「野生」なのだ。 もしもL.Tが実戦で人を殺していたら、彼も心を取り戻せなくなったのか?自分も そうなるという危険性を感じ、恐れと近親憎悪から、救いを求めてきたハラムを避けていたのかもしれない。 最後は自らの手で「息子」を殺さなければならなかった(助けることができなかった)「父」L.Tの気持ちが伝わり、じんわりと泣けてしまった。
ラスト、冒頭で助けた狼が、森を行くのを見るL.T。彼が救うことの出来た「野生」の姿に少しだけ安堵した。
フリードキン監督は、二人の男の戦いを緊張感たっぷりに描き、しかも1時間30分台にまとめてあり素晴らしい。 腐ってもフリードキン(失礼、でも「カーディアン/森は泣いている」の時はホントに腐ってたからさ)。
しかし、それ以上に素晴らしいのが主演の二人。多くのスタントを本人がこなしてい るように思う。 合成ではない、本物のアクション。これ大事です。
おそらく、かなりの訓練を積んだであろうナイフでの格闘は、正にプロフェッショナ ルのそれに見えた。これはさらに大事です。 毎年とは言わないから、2~3年に1本くらい、このようなアクション映画があると 良いのだがなあ。

生き残れるか。
監督・ウィリアム・フリードキン「エクソシスト」「英雄の条件」
音楽・ブライアン・タイラー「ヴァンパイア/黒の十字架」
出演・トミー・リー・ジョーンズ/ベニチオ・デル・トロコニー・ニールセン「グラディエーター」



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