2021.04.03

修善寺の虹の郷に行って来ました。
シャクナゲがとてもきれいでした。

映画

父親たちの星条旗

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マクノスケ

硫黄島に星条旗を上げた6人のうちの3人にスポットを当て、
その後の姿を追うイーストウッド監督の
硫黄島2部作のアメリカ側の視点から描いた第1作。

戦場のむごさ、悲惨さが色調を押さえた画面から
淡々と染みいるように伝わってきます。
映画は時間と場所を組み変えながら進行しますが、
戦場から大統領執務室へのシーンの切り変わりなど
編集の巧みさにも目を奪われました。

1枚の写真で人生の重荷を背負ってしまった人。
それを利用し金儲けを企む人。己の欲のためだけに戦場で特権を振るう人。
次々と命を落としていく若者とは裏腹に描かれる人間の欲。
そんな醜い人間の一面を描きながらも、親子愛、
友情までも描き切ったイーストウッド監督に脱帽の1本でした。

予告でも流れる音楽は、またまたイーストウッド本人が担当。
予告で流れた曲が効果的に使われています。
ライアン・フィリップ(リース・ウィザースプーンの旦那)と
ネイティブ・アメリカンのヘイズを演じたアダム・ビーチの演技も素晴らしかった!
イギーがジェイミー・ベルだと知ったのはエンドロール。
ロバート・パトリック(T2のT-1000)も出ていたらしいのですが、
どの役だったんだろう?

マクタロウ

硫黄島の戦闘で撮影された星条旗を立てる有名な写真。
その写真が、あまりに象徴的であったがために、
偶然写真に収まっていたばかりに、翻弄されていく
3人の男達(ギャグノン、アイラ、ドク)。
いや、戦死した3人と、間違えられた1人も含め7人の若者と
その家族に降りかかる悲劇。

戦場の残酷さに加え、祖国で偶像として祭り上げられ宣伝に使われる残酷さ。
ギャグノンだけはその立場を利用しようとするが、彼とて使い捨ての駒にすぎず、
ちやほやしていた名士達の連絡先も戦争が終われば
ただの紙くずとなってしまう。
アイラはネイティブ・アメリカンということもあるのだろう、
自分が戦場を離れることに自責の念を強める。
彼の言う「弾から逃げていただけ」という言葉は、
「弾から逃げ切れなかった」者達への謝罪のように聞こえる。
一番冷静に見えるドクも戦場で自分を呼ぶ声から解放されることがなかった。
このような重く激しいテーマを持ちながらも、真摯にそして冷静に
物語を語るイーストウッド監督の演出はいかにも彼らしい。

物語はドクの息子が生存者への聞き取りを進める現在、ドク、アイラ、
ギャグノンが戦時国債キャンペーンで各地を回る場面、
そして硫黄島での戦闘場面を行き来するのだが、
それぞれを見事な編集で繋ぎ素晴らしい効果を上げている。
硫黄島上陸の戦闘場面は「プライベート・ライアン」以来の激烈さ。
激しい艦砲射撃、大船団を俯瞰でとらえたり、航空機からの視点を入れたりと、
現在の視覚効果をふんだんに使い戦争パノラマも堪能できる。

それにしてもラストシーン、戦闘の合間に訪れた休息。
海水浴を許された若者達の無邪気な様子に涙がにじんだ。
それはまるでイーストウッド監督が用意してくれた、彼らの安息の地だ。

父親たちの星条旗(2006)
FLAGS OF OUR FATHERS
メディア 映画
上映時間 132分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2006/10/28
ジャンル ドラマ/戦争
戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。
監督:クリント・イーストウッド
製作:スティーヴン・スピルバーグ クリント・イーストウッド 
ロバート・ロレンツ
原作:ジェームズ・ブラッドリー
『硫黄島の星条旗』(文春文庫刊)/『父親たちの星条旗』(イースト・プレス刊)
ロン・パワーズ
脚本:ポール・ハギス ウィリアム・ブロイルズ・Jr
撮影:トム・スターン
美術:ヘンリー・バムステッド
衣装: デボラ・ホッパー
編集: ジョエル・コックス
音楽: クリント・イーストウッド

出演: ライアン・フィリップ ジョン・“ドク”・ブラッドリー
ジェシー・ブラッドフォード レイニー・ギャグノン
アダム・ビーチ アイラ・ヘイズ
ジェイミー・ベル ラルフ・“イギー”・イグナトウスキー
バリー・ペッパー マイク・ストランク
ポール・ウォーカー ハンク・ハンセン
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー キース・ビーチ
ジョン・スラッテリー バド・ガーバー
ロバート・パトリック
ニール・マクドノー
メラニー・リンスキー
トム・マッカーシー
クリス・バウアー
ジュディス・アイヴィ
スコット・リーヴス
スターク・サンズ
ジョセフ・クロス
ベンジャミン・ウォーカー
マイラ・ターリー
アレッサンドロ・マストロブーノ
ジョージ・グリザード
ハーヴ・プレスネル
ジョージ・ハーン
レン・キャリオー
クリストファー・カリー
ベス・グラント
コニー・レイ
アン・ダウド
メアリー・ベス・ペイル
デヴィッド・パトリック・ケリー
ジョン・ポリト
ネッド・アイゼンバーグ
ゴードン・クラップ
カーク・B・R・ウォーラー
トム・ヴェリカ
ジェイソン・グレイ=スタンフォード
ブライアン・キメット
デヴィッド・ホーンズビー


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Comments 7

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たけちゅー

お久しぶりです。
ロバート・パトリックは作戦会議(硫黄島の地図を2枚張って話をするシーン)のところで最初に気づきました。その後もちらちら出ていたような。ポール・ウォーカーも出てましたが、テントの中で一瞬で終わりかと思ったらずっと出たんですね。これは気づきませんでした…。

おーじろー

こんばんは~
この作品もまだ未見です。
と言っても、まだ公開したばかりですね。
僕は当分先かな・・・
えっと、数ヶ月前ですが、このブログで本棚を紹介してた記事を参考に、僕も本棚作っちゃいました。
実際は全部買えないけど(汗)いっぱいにしたいです!

さちえ

この映画で「ライアン・フィリップ、やっぱりいいわー」と思ってたら、今朝リースとの破局報道が!ショックです。イーストウッドの音楽はいつもぐっと来るものがありますね。「硫黄島」も見なくちゃ。

まっぴら

み、観たい...。
ロバート・パトリックは、リキッド・メタルのT-1000のイメージが強かったばっかりに、変に喜怒哀楽など表情のある役柄だと、周囲のその他大勢に溶け込んで馴染んでしまい、不思議と目立ちません。(笑

マクノスケ

>たけちゅーさん
わー!お元気でしたか?
ロバート・パトリック…あの地図のシーンの人がそうだったんですか!!
あぁ、顔を思い出せない。
同じくポール・ウォーカーも全然気が付きませんでした。
戦場のシーンになると無精髭の生えたドクでさえ
一瞬わからなかった私…いかんですねえ。(笑)
>おーじろーさん
とても心に染みる映画だったのでおーじろーさんもぜひ!
本棚作られましたか!!!
私もたま~に更新しています。
おーじろーさんがどんな本に興味があるのかこれから拝見させて頂きますね!
>さちえさん
えぇーーーーーーーーーーっ!!!
なんですとぉーーー!!!
(…とYahoo!を見る)
そうだったのかぁ…。私もショックです。
2人の子供はリースが引き取るのかなあ。
ライアン良い演技していましたよー。
音楽共々楽しんできて下さいね~。
>まっぴらさん
これはまっぴらさん見なくちゃーー!!
マクタロウも戦闘シーンでいろいろ語ってましたよ。
ロバート・パトリックは老け方が激しくて当時とくらべると見分けが難しいっす。
「ウォk-ク・ザ・ライン」や「ファイアー・ウォール」も老けたなあ~という感じでしたもん。
でも驚くなかれ私より1歳年上なだけなんですよー。
あれで40代半ばってマジ?

まっぴら

ううっ...。姐ちゃん。ウチュージンって誰だよう...。(泣)未だに答えが分からないまっぴらでございますぅ。m(_"_)m
遅まきながら「~星条旗」。本日観てまいりました。大した感想書けませんでしたが、TB飛ばしておきましたので御容赦ください。
ロバート・パトリックは確かに老けて、フィルムの退色処理にあわせて、なんだか顔が乾いちゃってました(笑)が、耳たぶの形に特徴があるので注意して観ていると良く分かります。
ボク的にはアダム・ビーチがすんごい良かったです。左利きの(はずの)バリー・ペッパーもやたら冴えきっていましたっけ。
でも時間軸の捻じ曲がりや、舞台がポンポン飛ぶのが、ちょっと辛かったかなーデス。

マクノスケ

>まっぴらさん
ごめん!ごめん!
土日寝込んでしまって…。
「ウチュージン」はそちらのブログに書きますねー。(笑)
まっぴらさんも観てきましたか!
これから記事を拝見させて頂きますね!
ロバート・パトリック…どの辺りからこんなに老けちゃったかなあ?
今年は「ファイアー・ウォール」「ウォーク・ザ・ライン」とこれと3本観てるんですけど、
先の2本はかなり老けていたので、これもかなり来ていたのでしょうね。
それから時間軸や場所の移り変わりはわかりずらいという人が多いみたいですね。
私も人物の顔と名前は、最初の方で覚えるのを諦めました。
そうそう、アダム・ビーチ!!
先程、ネットしていたら「ウィンド・トーカーズ」にも出ていた事がわかりました!
あのニコラス・ケージとコンビを組む通信兵の役だったんですーーー!!
すっかり忘れていました!

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  • 映画「父親たちの星条旗」を観てきました。従軍カメラマン ジョー・ローゼンタールが撮影した1枚の写真「硫黄島での国旗掲揚」が、当時は国威高揚に大いに利用され、合衆国海兵隊の記念碑的役割を担うことになるわけですが、ここに写された硫黄島・擂鉢(すりばち)山山頂に

    2006.11.05 (Sun) 21:07 | まっぴら倶楽部録!