16ブロック

【マクノスケ】
清水で見てきました。
酒に溺れたよれよれ刑事ジャックが上司から命じられた16ブロック先への証人=エディの護送。ところがエディはジャックの同僚刑事フランクの不正を見ていたのでした。かくして、エディを連れて裁判所へ急ぐジャックと証言を阻止せんとするフランクの、対決の火ぶたが今切られたのでした。
決してブルース・ウィリスファンじゃないんですが、数えると結構見ているんですよねえ。当たりもあれば、ハズレもあり、結構作品のヒットの差が激しい役者さんだと思うんですが、これ、はっきり言って「当たり」です!!
今年は「マイアミ・バイス」と言い、刑事物は良いですよねえ。今回は役回り的にはダイ・ハードのマクレーン刑事みたいなんですが、内面は「シックス・センス」のマルコムを彷彿とさせるところもありぐぐっと来ました。
ドナー作品としても久々に燃えたーって感じですね。
話が進むに従って明らかになってくるジャックとエディの過去がなんとも味わい深くラストシーンでは涙ぐんでしまいました。激しいアクションの中にファンタジックな要素もあり、男の悲哀と友情と人としての生き方を問う素敵な作品だったと思います。悪役のモースさんのひげ面にも10点!!(笑)
【マクタロウ】
リチャード・ドナー監督、久し振りのヒットではないかな。
何が良いかって、尺が2時間無いってところが素晴らしい。
「マーヴェリック」以降、長くてグダグダな作品が多くて、正直「力に見合った尺数でやればいいものを・・・」と思っていたのだよ。
本作は、物語の進行がほぼリアルタイムで語られ、2時間という枠の中にうまくドラマとアクションを散りばめてあり、飽きさせない。
ブルース・ウィリス演じる刑事ジャック(人生を諦めてしまったようなヨレヨレ感がいい)。彼が、護送する証人エディとの出会いにより、過去と向き合い償いを決意する。またエディもジャックに助けられたことにより、人生をやり直す。作品のキモが彼らの「人生の償いと再生」にあるとは思ってもみなかった。単純なドンパチアクションムービーとは一線を画す展開には満足。後味の良いラストもほのぼのとする。
■わずか16ブロック(区画)先に証人を護送する──。それは簡単な任務のはずだった…。
[監]リチャード・ドナー
[製]アビ・ラーナーほか
[脚]リチャード・ウェンク
[音]クラウス・バデルト
[出]ブルース・ウィリス モス・デフ デビッド・モース ジェナ・スターン
[制作データ] 2006米/ソニー [上映時間] 101分
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