映画

ミュンヘン

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 マクノスケ

小田原のTOHOシネマズで見てきました。
「ターミナル」「宇宙戦争」などに比べると、かなりの手応えを感じる
作品である事は間違いありませんが「シンドラーのリスト」同様、
そう何回も見たい作品かどうかと言えば、164分と長い上、
内容がハードなだけにどうかなーと言ったところ。

1972年。ミュンヘンオリンピックでパレスチナゲリラ、ブラック・セプテンバーに
殺された11人のアスリートの報復のため、イスラエル政府は特殊部隊モサドに
所属していた5人のメンバーに暗殺を依頼。
映画は暗殺を繰り返すメンバーの姿を丁寧に綴って行くのですが、
これがサスペンス映画としても楽しめ、暗殺の手助けをする情報屋の
パリのマフィア(?)・ルイの存在も映画にアクセントを沿えていて面白かったです。
スピルバーグ監督が国歌=家としての比喩に彼や彼の家族を登場させてくれたおかげで、
国家(家)と国民(家族)の関係を…よりわかりやすく理解する事が出来て助かりました。

報復を否定するだけでは終わらない、次世代のイスラエルの若者に未来を
託すと言うスピルバーグ監督の姿勢には大いに共感させられましたし、
国を失ったパレスチナのメンバーの1人が言う「自分たちは帰るところがない」
という言葉がずしんと胸に突き刺さりました。

ところでこのモサドのメンバー、リーダーを演じているのは「トロイ」の
エリック・バナなんですが、ナンバー2的な存在のスティーヴを新007に
決まったダニエル・グレイグが好演。
意外なオチの爆弾屋を「クリムゾンリバー」の監督・マチュー・カソヴィッツが
演じており、へ~と思っていたんですが、な、な、なんと!かたずけ屋のカールを
「トータル・フィァーズ」でロシアの大統領を演じていた(←この時ちょっと惚れた!)
キアラン・ハインズが演じていたんです!!

あ~知らなかった!知っていればもっとじっくり見ていたのに~
と後悔することしきりでございました。

 マクタロウ

スピルバーグがまじめに仕事をしたのは「プライベート・ライアン」以来でしょうか。
「シンドラーのリスト」は、彼がユダヤ人であるが故の作品だったのだが、
本作も同じくユダヤ人、イスラエルに材をとりながらも、
テーマとしてはよりグローバルなところにもってきている。

ミュンヘンオリンピックに於ける「黒い九月」によるイスラエル選手団襲撃。
それに対するイスラエルの報復。
暗殺部隊として選ばれたのはモサドの5人の男達。
彼らは祖国から存在を抹消され、国のために働く。
主人公であるアブナー(エリック・バナ)はその隊長を命ぜられるが、
彼らは暗殺に関しては素人だった。
そんな彼らが初めて暗殺に成功した時、祝杯を挙げ、カフェではしゃぎ、踊る。
だが、場数を踏むにつれ彼らの顔からは笑みが消え、
「殺す」ことだけが目的の、真の暗殺者となっていく。
しかし、暗殺は次のテロを呼び、殺した人物以上に過激とされる後任者が来る。
憎しみから始まった報復合戦は憎しみしか生み出さない。
やがてアブナー達も「無名な有名人」となり、仲間が1人、また1人と殺されていく。
スピルバーグは、このむなしい戦いを緊張感たっぷりに描いている。

物語中盤、フランス人情報屋の策略(?)によりPLOの数人とアジトを共有する場面。
ここでのパレスチナ人リーダーとアブナーとの会話は印象的だった。
人間、主義、主張、人種は違えど個人個人が顔を突き合わせて話し合えば、
もしかしたら分かり合うことが出来るのではないかという希望も感じられる。
肝心なのは「相手を思う気持ち、相手の身になって
考えることが出来る心」なのではないだろうか。

ミュンヘン(2005)
MUNICH
メディア 映画
上映時間 164分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月 2006/02/04
ジャンル ドラマ/サスペンス
映倫 PG-12
わたしは正しいのか?
1972年のオリンピックで11人のアスリートが殺された
深い哀しみの中、政府がくだした決断は<報復>――

監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:エリック・バナ/アヴナー
ダニエル・クレイグ/スティーヴ
キアラン・ハインズ/カール
マチュー・カソヴィッツ/ロバート
ハンス・ジシュラー/ハンス
ジェフリー・ラッシュ/エフライム
アイェレット・ゾラー/ダフナ
ギラ・アルマゴール/アヴナーの母
マイケル・ロンズデー/ パパ
マチュー・アマルリック/ルイ
モーリッツ・ブライブトロイ/アンドレアス
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/シルヴィー
    メレト・ベッカー/イヴォンヌ
イヴァン・アタル/トニー(アンドレアヌスの友人)
マリ=ジョゼ・クローズ/ジャネット
アミ・ワインバーグ/ザミール将軍
リン・コーエン/ゴルダ・メイア首相



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