
作画と彩色の技術力はすごかったです。そして自然描写は宮崎さんが「空」だとしたら高畑さんは「大地」という感じで、生命の息吹にこだわっているようでした。たぶん普通の動画に彩色の指定もして作画していると思われるので、普通の作品と比べて2~3倍の手間は掛かっていると思われます。
予告にもあったフレデリック・バックを思わせるタッチの作画も夢とも現実とも取れるような印象的なシーンだったことに納得。たけのこ(かぐや姫)と捨丸との幻想的なシーンもディズニーの「アラジン」の魔法の絨毯で飛ぶシーンのような浮遊感があってとても素敵でした。
物語は「なぜ、かぐや姫は地球に来て月に帰ってしまったのか」に重点を置き、その答を丹念に描いて行っているところは「成る程ね。そういう事だったのね」と思い、自分が物語の前半部分に惹かれたように、かぐや姫が地球に惹かれる思いに共感しつつも、あともうちょと印象的なシーンがあったらなあと思ったりもしました。
翁の姫を高貴な人に嫁がせたいという思いも、姫はそういうのは望んでないだろうという否定的な気持ちとそれが一途な親心から来ているという肯定的な気持ちが交差して複雑だったなあ。まあ月の国から金や着物が送られてこなければそんなことにはならなかったんでしょうけどねえ。出来れば、姫には、あのまま、あの村にずっと居させてやりたかったけどなあ。
声は姫の朝倉あきちゃんや翁の地井さん始めみなさん上手でとっても良かったです。特に橋爪功さんが、キャラも橋爪さんにそっくりでニヤニヤしてしまいました。キャラ的には、やんちゃなかぐや姫に振り回される教育係の相模(高畑淳子)が良かったかなあ。これからも高畑さんには人間の正や負の部分を意欲的に描いて行って貰いたいです。ところで三宅裕司さんはだれの声を出していたのかな?
今日の調子
今朝、腰が痛くて目が覚めたくらいであとはまあまあでした。
帰宅後、ちょっと喉がイガイガしたのでイソジンでうがい。
今日の更新
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