マクノスケblog

スター・ウォーズ、映画、ドール大好きおたく主婦の日記。

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バルトの楽園(がくえん)

バルトの楽園(がくえん)

 マクノスケ第一次大戦下、中国の青島から送還された徳島県・板東俘虜収容所に送りこまれたドイツ人捕虜たちと所長の松江初め収容所や街の人々との心の交友を描く。思ったより期待のブルーノ・ガンツさん(「ヒトラー ~最期の12日間~」の演技がすばらしかった!)の出演シーンが少なくて残念でしたが、他のドイツ兵と収容所やそこに出入りする人たちとの交流が描かれていて好印象でした。マツケンも思っていたより自然な演技...

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 マクノスケ

第一次大戦下、中国の青島から送還された徳島県・板東俘虜収容所に送りこまれた
ドイツ人捕虜たちと所長の松江初め収容所や街の人々との心の交友を描く。

思ったより期待のブルーノ・ガンツさん(「ヒトラー ~最期の12日間~」
の演技がすばらしかった!)の出演シーンが少なくて残念でしたが、
他のドイツ兵と収容所やそこに出入りする人たちとの交流が
描かれていて好印象でした。
マツケンも思っていたより自然な演技で良かった。
人情味溢れるこの役と合っていたんでしょうね。
所長の補佐役の國村隼さんの飄々とした感じと熱血型の阿部(寛)ちゃんが
対照的でキャラの配分としては、なかなかだったと思うんですが、
欲を言えば、物語としてもう少し盛り上がりが欲しかったかなあ。

それでも中盤の会津若松のマツケンの子供時代のシーンは結構熱くなってみました。
マツケンのお父さん役を三船史郎さん(三船敏郎の息子で
「雨上がる」の殿様役が良かった!)がやっていて、これまた好印象!
セリフ回しが一本調子で決して上手いとは言えないと思うんですけど、
返ってそこが味があるって言うんでしょうか。
今回も出番は短いですが、印象に残る良い役でした。

で、物語中盤で登場する「志を」という少女がいるんですが、
どこかで見たことがあるなあと思いながらも…なかなか思い出せず、
終盤にさしかかった頃、急に…

あー!!「SAYURI」の少女時代の子だーっと!!

思い出しました!!
…って、あまりにも、まんまなんですけど…いいんですかねえ。(笑)
いや、でも、大後寿々花ちゃん。
今回も泣かせてくれました。
相変わらずの芸達者に脱帽です。

ラストの「第九」が、あの映画の中の人たちだけでなく、
見ているこちら側にも「音楽」の素晴らしさを伝えてくれます。
音楽の力ってやっぱり凄い!

 マクタロウ

板東俘虜収容所のエピソードを初めて知ったのは
20年ほど前のことだろうか。
何かのテレビ番組で紹介されていたのだと記憶している。
「こんないい話があるのなら誰か映画化しないものかな」などと思っていたのだが、
ここに来てようやくその夢(?)が叶った形となった。

本作は収容所長、松江(松平健)を軸に、
捕虜側と日本側両方の心温まるエピソードを描いている。
その中にあってドイツ側ではカルル、日本側は伊藤(阿部寛)と、
うまさん(平田満)が「敵国人」に心を開けない人物として配置され、
物語に良い緊張感を与えている。
やや長いと感じた松江の少年時代(父親を三船史郎が演じていて嬉しかった)も、
彼の行動を理由づけるものとして効果的だった。
だが、全体的にメリハリがなく、ラストの「第九」演奏会も
思っていたほどの盛り上がりを感じられなかった。
映像での楽団編制よりも豪華な音が付いていたこともその要因なのかもしれない。
ここは「当時の音を再現してみる」というような
方向だったら面白かったのではないだろうか。
ただ演奏の途中で挿入される第1次大戦の実写映像を観ていたら、
この演奏が「戦争で被害を被った全ての人達」のためのように思えて、目頭が熱くなった。

この物語から20年もたたずに、再び世界大戦が始まることを考えると更に悲しさが増す。
松江の心情である「相手を信頼する」ということは、簡単なようで難しいことなのか。
即物的な感動を売り物にする邦画が多い中、ほのぼのとした気持ちと
一緒に様々なことを考えさせられた1本であった。

バルトの楽園(がくえん)(2006)
メディア 映画
上映時間 134分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東映)
初公開年月 2006/06/17
ジャンル ドラマ
第九の扉が開くとき
軍人は「人間」に帰る。

なぜ、彼はドイツを信じようとしたのか。

監督:出目昌伸
製作:鶴田尚正 冨木田道臣
早河洋 塚本勲
滝鼻卓雄 渡部世一
企画:土屋武雄 中村仁
遠藤茂行 亀山慶二
製作総指揮:岡田裕介 宮川日斤也
プロデューサー: 野口正敏 妹尾啓太
冨永理生子 ミヒャエル・シュヴァルツ
脚本:古田求
撮影:原一民
特撮監督 佛田洋
美術:重田重盛
美術監督: 西岡善信
編集:只野信也
音響効果: 柴崎憲治
音楽:池辺晋一郎
照明:安藤清人
整音:瀬川徹夫
録音:瀬川徹夫
助監督:宮村敏正
監督補:鈴木康敬

出演:松平健 松江豊寿
ブルーノ・ガンツ クルト・ハインリッヒ
高島礼子 松江歌子
阿部寛 伊東光康
國村隼 高木繁
大後寿々花 志を
中山忍 マツ
中島ひろ子 たみ
タモト清嵐 林豊少年
佐藤勇輝 幼い頃の松江
三船史郎 松江の父
オリヴァー・ブーツ カルル・バウム
コスティア・ウルマン ヘルマン・ラーケ
イゾルデ・バルト マレーネ・ラーケ
徳井優 広瀬町長
板東英二 南郷巌
大杉漣 黒田校長
泉谷しげる 多田少将
勝野洋 島田中佐
平田満 馬丁宇松
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[Tag] * 映画 * 映画館で観た映画
* by maulrats
実は、実家が板東俘虜収容所に近い所でして、この正月にはオープンセットを見に行ったりしてました。映画を観に行きたいかと言えば、ビミョーなんですけどね(笑)。

* by マクノスケ
>maulratsさん
えー!!そうなんですかー!!
まさかそういう方がブログを通じてでもいるとは思っていなかっただけに驚いています。
あの当時の人たちで生存する方は何人くらいいらっしゃるのか、いまでも世代を超えてドイツさんとお付き合いしている人がいたりして…
なんて映画を観たあとマクタロウと話していました。
映画、思っていたよりずっと作りがしっかりとしていました。
冒頭の青島での戦闘シーンもそう悪くはなかったですよ。

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