マクノスケblog

スター・ウォーズ、映画、ドール大好きおたく主婦の日記。

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エミリー・ローズ

エミリー・ローズ

 マクノスケ原題の「THE EXORCISM OF EMILY ROSE」(エミリーローズの悪魔払い)が示すホラーテイストの内容とは裏腹に、ここで描かれるのは「悪魔払い」に失敗して女子大生を死に至らしめた神父と彼を弁護する女性敏腕弁護士(「ミスティック・リバー」のショーン・ペンの奥さんの演技が迫真に迫っていたローラ・リニー!)の法廷ドラマだったりするのですが、これがタイトルが出る画面からして誠実で好印象。ホラーのテイストも...

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 マクノスケ

原題の「THE EXORCISM OF EMILY ROSE」
(エミリーローズの悪魔払い)が示すホラーテイストの内容とは裏腹に、
ここで描かれるのは「悪魔払い」に失敗して女子大生を死に至らしめた神父と
彼を弁護する女性敏腕弁護士(「ミスティック・リバー」のショーン・ペンの
奥さんの演技が迫真に迫っていたローラ・リニー!)の
法廷ドラマだったりするのですが、
これがタイトルが出る画面からして誠実で好印象。
ホラーのテイストも醸し出しつつ、なぜエミリー・ローズ自身が
死を受け入れたのかが判明するシーンでは、神懸かり的とは言え、
彼女がすんなりと自分の運命を受け入れる
純粋な姿にじわ~っと来てしまいました。

他にもローラ・リニー演じるエリンが道ばたでロケットを拾う
運命的なシーンも(本当かどうかは別にして)物語として
巧みさを感じましたし、最期の法廷で彼女がそのロケットを
胸に付けているところや、エミリーの純粋な信仰心、
彼女のために懸命に尽くしたムーア神父にもぐっと来るものがありました。
最初は名声を得るために弁護を引き受けたエリンが、
真相に迫っていくごとに濃いメイクが影を潜め、汚れた物を
そぎ落としていくように変貌して行く過程にも製作者の姿勢を感じ好印象でした。

ただ、俗っぽい言い方で言わせて頂くと、
神様ってこんな形でしか存在を示せないって言うのも何かな~と思ってみたり…。(笑)
「最初からお前が出て来ればエミリーは苦しまなかったんだよー」って、
無神論者の私の勝手な言い分なんですけどね。(笑)
映画の前に「ダ・ヴィンチ・コード」の予告をやったのが意味深でしたねー。

 マクタロウ

法廷物とホラーを組み合わせて、1本の作品にしてしまった。
アメリカ映画はやってくれる。
実話を元にしているのだから、その組み合わせは必然だったのかもしれないが、
別々のジャンルを組み合わせて面白い物を創ろうという姿勢は素晴らしい。
しかも、出来上がった作品がキワモノではなく、
真面目なものだったところに好感が持てる。

物語は、「悪魔払いを行った神父は有罪になってしまうのか?」
という法廷ドラマで進んでいくが、家族や友人の証言を再現する形で
おぞましい映像が挿入され、ホラーファンに対する配慮も怠りない。
しかし、私が作者のバランス感覚が素晴らしいと感じるところは、
それらの超自然的な現象は検察側によって、
ことごとく解明(説明)されていくところである。
特に象徴的だったのはエミリーの両手の平に出来た「聖痕」だ。
検察側によれば、これは家の回りに張られた有刺鉄線によるものだと主張される。
そう。オープニングのタイトルバックにあった「血の滴る有刺鉄線」、あれである。
この作品がキワモノのホラーではないことはオープニングから示されていたのだ。
裁判の結果も、神父は有罪となるものの、刑期はその場で終了。
勝負で負けて実を取った形で終わる。
エミリーが本当に悪魔に憑かれていたのかどうかは分からないが、
神父とエミリーの信頼関係に疑いの余地はなかったということだろう。
それにしても、終盤で読み上げられるエミリーの手紙。
神様ってお方は何をお考えなのでしょうかねえ。
(もし、その手紙に書かれていたことが本当ならば)神の存在を証明するために、
悪魔の存在を証明させる。
これは彼女を生け贄にしていると言っても良いのでは。
神様自らが現れれば一発で解決するのに・・・。

エミリー・ローズ(2005)
THE EXORCISM OF EMILY ROSE
メディア 映画
上映時間 120分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(SPE)
初公開年月 2006/03/11
ジャンルホラー/ドラマ/ミステリー
監督:スコット・デリクソン
製作:ポール・ハリス・ボードマン ボー・フリン ゲイリー・ルチェッシ
トム・ローゼンバーグ トリップ・ヴィンソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン スコット・デリクソン
撮影:トム・スターン
音楽:クリストファー・ヤング

出演:ローラ・リニー エリン・ブルナー
トム・ウィルキンソン ムーア神父
キャンベル・スコット イーサン・トマス
ジェニファー・カーペンター エミリー・ローズ
コルム・フィオール カール・ガンダーソン
ジョシュア・クローズ ジェイソン
ケン・ウェルシュ ミュラー博士
ダンカン・フレイザー カートライト博士
JR・ボーン レイ
メアリー・ベス・ハート ブリュースター判事
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ショーレ・アグダシュルー アダニ博士
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